特製「黒酢&オメガ3脂肪酸」を使ったドレッシングとは?
ドレッシングといっても、ただ野菜サラダに黒酢、えごま油、亜麻仁油などをふりかけるだけです。
以前は市販の和風ドレッシングやごまドレッシングを使っていたのですが、5年前から黒酢に、えごま油、アマニ油、オリーブ油をそのままサラダにふりかける、今のやり方に変えました。
えごま油とアマニ油には、α-リノレン酸といわれるオメガ3脂肪酸が多く含まれており、オリーブ油にはオメガ9脂肪酸が含まれています。
妻は黒酢だけではすっぱいという理由で、刺激の弱いリンゴ酢もかけています。
サラダのドレッシングを替えたきっかけは、黒酢が高血圧対策に良いと聞いたからです。
サラダに黒酢をかけたのですが、それだけではおいしくないので、オリーブ油(オメガ9脂肪酸)もかけることにしました。
そのうち、テレビや新聞でオメガ3脂肪酸がカラダに良いと知り、えごま油と亜麻仁油をオリーブ油といっしょにふりかけるようにしました。
もう3年以上その調合でやっていますが、おかげで血圧は正常値を維持しています。
塩分を控え、味付けに酢を使う
ユネスコ世界文化遺産に登録された和食は、いまや外国人からも美味しいうえに、健康によいと大人気です。
でも和食は、どうしても塩分を摂りすぎてしまいます。それが欠点です。
むかしは感じなかったことですが、今お寿司やラーメンを食べると、喉が渇いて仕方がありません。
塩分の取り過ぎなんですね。
一般に塩分を減らすためには、塩の代わりに、
①唐辛子、コショー、からしなどスパイスを使う
②酢やレモン汁などの酸味で味付けする
③ねぎ、にんにく、パセリ、しょうが、青じそ、みつばなどの薬味を使う
④かつお節やコンブ、煮干など出汁(だし)のうま味を使うなどの方法があります。
でも一番手軽なのが、醤油の代わりにお酢を使うことです。
私は若い頃、何にでも醤油やソースをかけるほど濃い味が好きでした。
結婚してから妻が薄味だったことで、いつの間にか薄い味付けに慣れ、今では外食の漬物やみそ汁でも塩分を強く感じるように変わりました。
お酢の中で、特に黒酢はカラダに良い
米酢は黄みがかった透明色ですが、黒酢は黒褐色で醤油を薄めたような色をしています。
黒酢は、長期熟成によりアミノ酸が多く含まれ、血液をサラサラにする効果があります。
ほかに、疲労回復、ダイエット、美容、老化防止の効果もあると言われています。
えごま油と亜麻仁油をサラダにかける
私は単身赴任中に、健康管理のため魚の油から作ったEPAやDHAのサプリメントを飲み始めました。
でもあとで、同じオメガ3脂肪酸にえごま油と亜麻仁油があることを知りました。
EPAやDHAを含んだ値段の高いサプリメントを飲むより、サラダといっしょにえごま油と亜麻仁油を食べる方が美味しいし、値段も安いですよね。
オメガ3脂肪酸の欠点が熱に弱いことなので、生のサラダにかけるのは理にかなっています。
さらに、えごま油の方が亜麻仁油よりも値段が安いので、えごま油を多めにかけています。
オメガ3脂肪酸は、カラダに良い
油は、大きく4つのグループに分けられるそうです。
①バターや牛肉などの「飽和脂肪酸」が多いグループ
②オリーブオイルなど「オメガ9脂肪酸」が多いグループ
③大豆油やコーン油など「オメガ6脂肪酸」が多いグループ
④魚の油やえごま油など「オメガ3脂肪酸」が多いグループです。
その中で、生きる上で欠かせない油が、必須脂肪酸と呼ばれる「オメガ3脂肪酸」と「オメガ6脂肪酸」だそうです。カラダの細胞の材料となる油です。
先日、あるNHKの番組で紹介されていたのですが、オメガ3とオメガ6の油をただ摂るだけでなく、両者をバランスよく摂ることが重要だそうです。
そのバランスは、オメガ3とオメガ6が1:2で、オメガ6を多く摂りすぎることで動脈硬化を招き、「脳梗塞」や「心筋梗塞」を引き起こすリスクが高まるそうです。
不足がちなオメガ3を補うためには、EPAやDHAを多く含む魚を食べることと、もう一つがα-リノレン酸が豊富なえごま油、亜麻仁油を摂ることです。
特製「黒酢&オメガ3脂肪酸」ドレッシングは、カラダによい
黒酢に含まれるアミノ酸は、体内に流れる血をサラサラにしてくれる効果があり、またリジン・ロイシン・メチオニンは、コレステロールや中性脂肪が血管内にたまるのを防いでくれるそうです。
オメガ3脂肪酸と云えば、魚の油に多いDHA(ドコサヘキサエン酸)とEPA(エイコサペンタエン酸)が有名ですが、えごま油と亜麻仁油に含まれるαリノレン酸もオメガ3脂肪酸だと知りました。
えごま油と亜麻仁油は、血管を保護し、血管壁にくっついたLDL(悪玉)コレステロールを取り去り、HDL(善玉)コレステロールを増やす効果があります。
つまり、黒酢とえごま油と亜麻仁油の3者とも、高血圧や動脈硬化などの生活習慣病を予防する効果があるわけです。
まさにシニアの健康維持にとって、手軽でしかも最強のドレッシングです。
文:小暮貢朗