シニア夫婦が日帰り旅を楽しむコツは?
「何だそんなことか」とおっしゃるかもしれませんが、日帰り旅をゆったり楽しむコツは、「早く出発して、早く帰ること」です。
私たち夫婦は毎朝5時45分に起床します。一年中同じ時間です。
11時に床に就くので、約7時間寝ていることになります。
昨日は、山梨県の忍野八海に行きました。忍野八海は、山梨県忍野村にある湧泉群です。
富士山の雪解け水が20年の歳月をかけてろ過され、8か所の池から湧き出ています。国指定の天然記念物、名水百選に指定されています。
忍野八海へ、7時半に家を出発
この日も朝の7:30に自宅をクルマで出発しました。
都内の自宅から中央自動車道で1時間半、9時に目的地の山梨県にある忍野八海に着きました。
2月というシーズンオフなので、土曜でも高速道路はすいており、駐車した忍野八海近くの土産物屋の駐車場もガラガラでした。
一部有料になっている観光スポットにも一番乗りで入場し、人の少ない中でゆったりと観光できました。
その後、富士山の吉田口登山道の起点でもある北口本宮冨士浅間神社を参拝し、11:45分に早めの昼食を取りました。
この日は山梨名物のほうとうに舌鼓を打ち、昼食後には河口湖畔を、妻とふたりで散策しました。
午後1時30分には河口湖を出発し、高速道路を乗り継いで、午後3時には予定通り家に着きました。
葛飾柴又を散策
先週の金曜日は、「男はつらいよ」のフーテンの寅さんで有名な、柴又を訪ねました。
この日は週日なので、通勤ラッシュを避けるためにいつもより遅めの8時30分に家を出発しました。
郊外電車と地下鉄を乗り継ぎ、9時半には柴又駅に着きました。
参道商店街のお店「高木屋老舗」で名物の草団子を食べ、柴又帝釈天を参拝。
寅さん記念館を見学した後、江戸川の土手をのぼり、「つれて逃げてよ、ついておいでよ」で有名な矢切の渡しまで行きました。
その後、妻がスカイツリーにまだのぼったことがないということで、ついでに押上駅で降り、スカイツリーにのぼりました。
スカイツリー下のソラマチで昼食をとり、さらに新宿で買い物をし、それでも家には3時半に着きました。
このくらいの時間に家に帰ると、疲れを感じなくてすみます。
何より早く出発すると、待たなくて済む
「早く発って、早く帰る」ことの最大のメリットは、なんといっても待たなくて済み、時間が有効に使えることです。
メリットをいくつかあげます。
1、電車やクルマを使うにせよ、早ければ混まずに、時間通りに着く。
2、クルマの場合、駐車場が空いている。施設には待たずに、すぐに入場できる。
3、午前中は、どこの観光地も午後に比べ、混んでいない。
4、帰りも早く出発すれば、渋滞に巻き込まれない。
5、早く帰ると、疲れが残らない。
せっかく来たからと、欲張って回らない
若い頃の家族旅行は、子供がいたこともあり、いつも出発が遅くなりました。
現地に着くころは、すでに駐車場が満杯で、何をするにも混んでいて、時間がかかりました。
またせっかく来たからと、欲張ってあちこち回ったことも災いし、帰りの渋滞に巻き込まれ、帰宅は夜遅くということがありました。
日帰り旅行以外も、「早く行って、早く帰る」を実践
最近のケースでは、ラグビーワールドカップの観戦、美術展の鑑賞でも「早く行って、早く帰る」を実践しています。
早めに行って入場し、勝負がついた試合なら、ゲーム終了5分前に席を立つようにしています。
この5分の差で、混まずに帰れることができます。
週末の混雑を避けて、週日に出かける
シニアの特権は、時間に融通がきくことです。
「早く発って、早く帰ること」だけでなく、混まない週日を利用できるのも、シニアの強みです。
人生の中で初めて訪れた、時間を自由に使えるという特権をいまこそ最大限に活かし、セカンドライフを楽しみましょう。
文:小暮貢朗