行ってみたかったあの国へ、60代シニアの一人旅!
あなたがいつか行ってみたかった国、訪ねてみたかった場所はどこですか?
学生ならともかく社会人になると、行きたい国、訪ねたい場所を訪れる機会は、そうはないですよね。
定年という人生の節目は、行きたいところへ思い切って行ける人生最大のチャンスです。
でも、奥さんが一緒に行きたくないと言っている方、また海外のひとり旅は心細いとお思いの方、大丈夫です。
60代シニア男性が安心して海外ひとり旅 を楽しめる「5つのヒント」をご紹介します。
60代シニアに向く一人旅とは?
海外一人旅には、大まかに分けて二つのタイプがあります。ひとつは滞在型(都市やリゾート地に滞在)の旅で、もう一つは周遊型(一国や数か国を巡る)の旅です。
滞在型は、パリとかニューヨーク、ロンドンなどの都市に連泊して、市内や郊外を日帰り観光するパターンです。
周遊型とは、パックツアーにあるように都市や国々をバスや列車で移動しながら巡るパターンです。
その1、海外一人旅は都市滞在型がおススメ
私は絵を描くのとシャンソンが好きなため、パリは大のお気に入りです。パリに滞在しながら美術館を巡り、カフェでゆったりとお茶を飲むのが至福の喜びです。
また、ニューヨークは仕事で3年住んだ都市であり、ジャズ、ミュージカル、オペラ、美術館など楽しめる場所がいくつもあり、飽きることがありません。
パリもニューヨークも日帰りで楽しめる観光地もたくさんあり、個人で行っても良いし、日本人向け日帰りバスツアーもたくさん用意されています。
団体ツアーの場合、例えばランチやディナーを楽しむにしても、速れた個室や団体席で冷めた料理を出されても素敵な時間は過ごせません。
往復の航空券とホテルの予約がしっかりしていれば、後は現地で自由にプランが立てられる一人旅は最高です。
その2、周遊型はまずツアーに参加
パックツアーの最大の長所は、宿泊先の予約確認や列車などの移動手段に気を遣わずに旅を楽しめることです。いまさらバックパッカーをするわけではないので、交通や宿泊の手続きに手間はかけたくないものです。
半面、パックツアーは団体行動なので、同行するメンバーとの巡り合わせ次第で、不愉快な思いをする心配もあります。
でも最近は、世界各地でテロの被害に遭うリスクが高まっていることもあり、安心を買うためにも周遊型の旅の場合は、パックツアーが楽です。
さらに個人では門前払いされる美術館や歴史的建造物もあり、パックツアーには参加者限定の公開ツアーに参加できるメリットもあります。
私は2019年夏に、イングランド、ウェールズ、スコットランドをクルマで巡る旅を計画しましたが、異国で事故を起こしたらまずいと思い、結局ツアーに加わり、途中で別行動をする方法を選択しました。
その3、ツアーから離団し、自由行動を楽しむ
例えば、団体用のディナーをパスして、自分で街に出て好きな料理に舌鼓を打つのも楽しいです。
また、行ったことのある観光地訪問から離団して、行きたいところに自分で行き、再び合流する方法です。旅行会社に相談し、離団できるツアーなのかはあらかじめ確認してください。
イギリス周遊ツアーの際も、ロンドン市内観光をパスして、特急で片道3時間半をかけノースヨークシャー州の港町、スカボローを訪ねました。
中学3年の時に知ったサイモンとガーファンクルの「スカボロフェア」をすっかり気に入ってしまい、いつかその町を訪ねるのが夢でした。
ツアー申込みの際に途中で別行動したい旨を話し、出発前に離団届を提出しました。ツアーからいつ離れ、いつ合流するか、離団中は自己責任であることを確認する内容です。
パック旅行の自由行動が設定されている連泊の2日目に離団行動するのが好ましいと思います。
その4、ツアーのベストな参加時期は?
ツアー料金が安くても、最低価格出発日は避けた方が良いです。それより少し高いぐらいが狙い目です。
最低価格の場合、価格だけで申し込んでくる傾向があり、同行メンバーとの関係で不愉快な思いをするケースが多々あります。
また、ツアー人数は10人程度がおススメです。10人と30人のツアーでは、トイレ休憩や食事の場所など勝手が違ってきます。
すでに催行が決定されていて、参加人数が少ないことを確認してから申し込むのがベターです。
泊まるホテルもグレードだけではなく、地元のレストランに離団して行ける場所にあるかを確認しておいた方が良いです。
その5、滞在型旅行では、現地ツアーを利用する
滞在型で旅行する場合は、現地ツアーを利用するのも一つの手です。
西インドのプネーに仕事で駐在する友人を訪ねた際に、せっかくなので乗り継ぎのデリーに滞在し、2泊3日の現地ツアーに参加したことがあります。
といっても参加者が私一人だったので、インド人ガイドと専用運転手付きのお一人様ツアーになりましたが、とても楽しい旅になりました。
広告
一人旅の長所は?
旅行プランがすべて自分の思い通り
複数人で行く場合、旅行会社が募集するツアーに参加するのがベターですが、自分が行きたかったあの国、あの場所へピンポイントで訪ねることは不可能です。
でも、一人旅ならその心配は一切ありません。まったく自由です。
決めたら速く、気楽に旅立てる
一人旅の場合は、自分の年間計画を決め、いつ旅行に行くのかを決めれば、すぐにでも旅程を立てられます。
仮に今月中でも旅に出たいとなれば、自分で予約を取り実行することができます。一人旅は他人への調整の必要がまったく無く、急な休暇などでも気軽に旅立つことが可能です。
現地で自由に計画変更できる
グループで旅行をすると、どうしても他の人の意見に左右されてしまいます。すべて自分の好きなように行動
することはできません。
しかし、一人旅であれば、誰に迷惑をかけるわけでもありません。好きなときに好きなように行動が可能です。
好きなものを見て、好きなものを食べて、好きなところに泊まる。こうしたことが出来るのが一人旅です。
現地の人との出会いがある
ツアーの場合、添乗員さんが段取りしてくれるため、現地の人と触れ合う機会はほとんどありません。
しかし、一人旅では現地の人に聞くケースが多くなり、情報を聞き出す必要が出てきます。また、現地の人からしても、グループ行動をしている人には話しかけにくいということもあります。
こうした現地の人とのふれあいは、単なる観光では味わえない旅の醍醐味です。
広告
一人旅の短所は?
一人の宿泊は料金が高くなることも
一人で宿泊しようとすると、複数人で泊まるより高く料金を請求されることがあります。
パックツアーも一人で参加する場合は、初対面の参加者と同室になるか、追加料金を払い一人で使うかのどちらかになります。
トラブルはすべて自分で解決
何か問題が発生したら、その対応は自分で行う必要があります。ツアー旅行でしたら添乗員さんが対応してくれます。
トラブルは対人だけでなく、自身の健康問題なども発生します。旅先での病気や怪我にも対応策を準備しておきましょう。
私はインド一人旅の最中、猛烈な下痢と発熱を経験しました。日本から持参した正露丸などが一切効かなかったのが印象に残っています。
おひとり様ツアーも面白い !?
最近はおひとり様ツアーがいろいろと用意されています。
自分の行きたいタイミングに、行きたい場所を選び、宿泊ホテルの入浴やトイレで気遣いが要らないなどのメリットがあります。
一度検討されてみてはいかがでしょうか。