【シニアの油絵】シニアがゼロから始める油絵の楽しみ方~その2

油絵を楽しむ
シニアの油絵上達法~ 「こまめにデッサン」「徹底的に真似る」
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デッサンはやった方がよい

私はデッサンが好きではありませんでした。

50歳を過ぎてから油絵を始め、プロの画家を目指すわけではないので、いまさらレッスンの半分をデッサンに費やす意味があるのかと思っていました。

それより色を塗る油絵を一枚でも多く描きたい気持ちでした。でも、デッサンの必要性は肌で感じていました。

スケッチブックを開くと、習い始めのころのデッサンといまのデッサンが大きく変わってきているのが一目でわかります。

やはりデッサンは絵を描くうえで、避けては通れない基本技術なのでしょう。

やってみてわかったのですが、デッサンは時間と数をこなしても上達しませんし、第一楽しくありません。

【シニアの油絵】シニアがゼロから始める油絵の楽しみ方~その1
「昔から絵を描くのが好きで、いつかゆとりができたら本格的に習いたかった」という言葉をときおり耳にします。仕事と子育てが一段落した今が、絵を始める絶好のチャンスです。油絵の場合、最初は独学より自分に合った絵画教室で基礎を学んだ方が上達が速いです。ここでは「楽しく絵が上達する方法」についてお伝えします。

ただデッサンするだけでは、時間の無駄

デッサンは、あまり楽しいものではありません。スポーツでも音楽でも、基本練習が面白くないのと同じです。

ましてやシニアの趣味として油絵を始める訳ですから、資本練習にさほど時間をかけたくないのです。

プロを目指す若者だったら別ですが、楽しむためなので早く絵を描きたいわけです。

そんなデッサンを楽しく、しかも速く上達させる方法があります。

【シニアの油絵】シニアがゼロから始める油絵の楽しみ方~その3
ただ何となく絵を描いていても、あまり上達しません。あんな絵を自分も描きたい、という強いモチベーションが大事です。実はあなたが自分でなりたいというレベルを決めれば、そのレベルまでは上達するでしょう。しかし、このくらい描ければいいかと思えば、そのレベルで絵を描く技術は止まります。

好きな画家のデッサンを真似る

単純なデッサン作業を楽しくするためには、好きな画家のデッサンを真似ることです。

レッスン中にやると、先生に怒られるかもしれませんが、陰影や遠近の表現の仕方など大いに参考になります。

ただ先生の言うまま、教室にある石膏の胸像を描くだけでは時間の無駄です。

家で時間をつくり、気に入った画家のデッサン画を真似してください。

ちなみに、「デッサン」「クロッキー」「スケッチ」の違いをご存知ですか?

デッサンは物体を平面に時間をかけて描写することで、クロッキーは人物や動物をすばやく描写すること、

スケッチは人物や風景をおおまかに描写することです。

【シニアの油絵】シニアがゼロから始める油絵の楽しみ方~その4
物事は熱中すると上達が速い。それならば、油絵があなたにとって熱中できる趣味になれば、必ず上達するわけです。油絵を鑑賞するだけでなく、自らの手で描いてみたいという強い熱意があるのか、自らに問いかけてください。また、自分に合った先生と仲間にめぐり会えるかで、あなたのやる気も大きく変わってきます。

次に油絵も模写し、まねてみる

天才画家として知られるフィンセント・ファン・ゴッホが、日本の浮世絵から大きな影響を受けたことはよく知られています。

彼の画風は、浮世絵に出会う前と後では、まるっきり違います。私たちがイメージするゴッホの絵は、彼が浮世絵に出会った以降の絵です。

彼は浮世絵そのものを完璧に模写しました。

彼の作品「雨の橋」は、歌川広重の「名所江戸百景 大橋安宅の夕立」の版画を油絵で模写したものです。

そっくり真似ることで、色彩、構図の斬新さを勉強したわけです。

模写やコピーに抵抗がある方もいらっしゃると思いますが、「学ぶとは、真似ぶこと」なのです。

【シニアの油絵】シニアがゼロから始める油絵の楽しみ方~その5
毎週一生懸命絵を描いているのに、最近少しも上手くなりません。マンネリ化している感じです。それは階段を上る際の踊り場みたいな状態なのかもしれません。気分転換に他の趣味を持つのも手です。私の場合、一つのことに集中できるのが3年が限度なので、その趣味を続けるためにも他に趣味を持つことにしています。

構図、色使い、筆使いを観察する

ただ漠然と絵をコピーするのではありません。絵を正確に写すことが目的ではありません。

それより、どうしてこういう構図にしたのか、色の配置、混ぜ具合、筆のタッチなどを詳しく観察しながら、描き込んでください。

展覧会で実物を見るのもとても勉強になるので、そういう機会を定期的に設けてください。

また、ネットで実物のデジタル画像を拡大し、その細部を観察するのもいいでしょう。

1枚絵を模写したら、その技術で自分のオリジナルの絵を描く。そしてまた次の模写をする。

そんな流れで、いかがでしょうか。

模写した油絵を見せたくない、残したくないという方は、その絵を下絵としその上にまた新しい絵を描いたらどうでしょう。

シニアの油絵の楽しみ方~その2【YouTubeでご紹介】
時間がかかる割には達成感のないデッサンですが、やはり避けては通れない基本技術です。でも、どうせ時間をかけるなら効率よく上達したいものです。それには、ただデッサンするのではなく、自分で好きな画家のデッサンを真似てみることです。さらに、その絵の構図、色使い、筆使いまで観察すれば、絵を描く技術は飛躍的に向上します。

こまめにデッサンする、好きな画家をまねするのまとめ

時間がかかる割には達成感のないデッサン?ですが、やはり避けては通れない基本技術です。

でも、どうせ時間をかけるなら効率よく上達したいものです。

それには、ただ先生に言われるままデッサンするだけではなく、自分で好きな画家のデッサンを真似てみることです。

デッサンに続いて、油絵を描く際も好きな画家、自分が描きたい絵を模写することです。2枚に1枚は模写でもいいと思います。

さらに、その絵の構図、色使い、筆使いまで観察すれば、絵を描く技術は飛躍的に向上します。

文:小暮貢朗

【シニアの油絵】役立つYouTube絵画教室厳選5チャンネル
新型コロナで外出自粛の昨今、絵画教室に通うのも難しい状況です。ストレス発散にもなる絵を描いてみませんか!YouTubeなら、絵の基礎を手取り足取り教えてくれる動画チャンネルがあります。YouTubeにアップされている絵画入門講座の中で、基礎を学べる5つのチャンネルをご紹介します。

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